江戸の幽明
どこまでが江戸の内なのだろう?江戸人となった著者が、御府内と郊外との境界線を探る旅に出た!将軍お膝元の日本橋では大店がならび殷賑をきわめるが、一方、信仰に賑わう目黒は国賊たちを祀る所でもあった。田園調布にムサシをベースとした多摩川文化を、明治神宮や哲学堂では古来の営みを感じ、板橋・練馬では著者の育った戦後の思い出がこもる。開国築地に着いて江戸一周は明治となり、朱引の内外を楽しむ紀行も大団円!
新書判ながら結構厚くて、なかなか読みごたえのある一冊。
著者による東京案内、しかしそこは荒俣流の為になる?解説で、読んでから行ったら随分と楽しみが増えそうな予感がする。
written by iHatenaSync